大アルカナⅩⅧ 月 The Moon

「月」のシンボル・絵が象徴していること

  • 月の顔・・・顔の描かれた月の中には、三日月、半月、満月と、いくつもの月のサイクルを見ることができます。これは、変化を象徴しています。
  • 月の光線・・・棘のように放出されている月の光線は、全部で32本あります。カバラの生命の樹の天球の数「10」と、つなぎ部分の数「22」を合わせた数です。
  • 犬とオオカミ・・・地上には、小道を挟んで左右に生き物が描かれています。左は犬で、狼であるという説があります。犬は、文明的なもの、狼は、野生的なものを象徴しています。
  • ザリガニ・・・ザリガニは、蟹座を表す生き物とされています。蟹座は、月を守護星とする星座です。ザリガニと月の結びつきがここでも示されています。ザリガニは、水の中と地上を行き来する生き物なので、意識と無意識の間を行き来するような精神状態を暗示しています。

「月」のキーワード

恐れ 幻影 想像力 戸惑い

恐れからは、「内なるマイナス感情などが解き放たれる」「何とも言えない懸念を感じる」「恐怖に苦しむ」ということが、連想されます。

幻影は、「誤った状況を受け入れてしまう」「自分自身をだます」「非現実的な考えに囚われる」ということが、連想されます。

想像力からは、「はっきりした夢やヴィジョンを持つ」「ファンタジーに心を開く」「無意識を探る」ということが連想されます。

戸惑いからは、「方向性と目的を失う」「明らかにトラブルとなる考えを持つ」「混乱する」「取り乱しやすくなる」「分別を失う」ということが連想されます。

「月」が正位置で出たとき

大事な情報が、誤解された状況かもしれません。または、その情報について、理解できていないことを暗示している可能性があります。

今は、結論にすぐ飛びついたり、衝動的に行動したりしないほうが良いでしょう。

このカードは、結果が見えない、不安に気持ちを示しています。

暗中模索をしている状態であり、良いのか悪いか判断することができません

しばらくははっきりとしない状況が続く可能性があります。

時間を置いてから、状況が変わった後にもう一度占うと、はっきりと未来をみることができる可能性があります。

「月」が逆位置で出たとき

混乱や不確実性の時期から、抜け出そうとしていることが示唆されています。

逆位置の方が、正位置よりも不安の要素が軽く示されています。

これまでの誤解や不安の解消が示されており、視界が良好になってきています。

特に不安な状況ではない場合は、物事が順調に進むなどクリアな状態が訪れると読むことができます。

「月」から読み取れること

満ち欠けを繰り返し、変化し続ける月は、曖昧なものや不安定さを象徴しています。

このカードは、目の前に起こっていることに対する、あなたの不安や、深い、直感や不快感など、本能に関連する出来事を象徴しています。

一方で、イマジネーションの高まりを表すこともあります。

創作活動をする人は、この良いタイミングの波に乗るようにしましょう。

OpenStarをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む